【初回体外受精】5w1d
大晦日にピークを迎えたお腹の張りはすっかり鳴りを潜めていた。
妊娠判定から1週間、長かった。
喜びと不安と、親にどこまで伝えるかとか、色々考えながら
婚家の正月支度の手伝い等をして、何だか色々考えた気がする。
とは言え漠然としか考えていないけど。
病院に着き、ピークの1月4日を避けたお陰か、直ぐに呼ばれて内診。
いつもの股おっぴろげ台(言い方よ…)でエコー。
看護師に暮れに張りがあった事、出血はなかった事を伝える。
しっかりと胎嚢が写っているのを見せて貰った。
ああ、ちゃんと子宮の中に居てくれた、と安堵したのも、
初めて我が子を目にした感動で少し涙腺が潤むが、前回同様、医者は流れ作業のようだった。
「はい、ここに袋ありますねー。今日は袋見えたからオッケーですねー。」
以上。
診察室に入ってエコー画像と診察日の日数、予定が書かれた紙、それらを入れるクリアファイルを渡される。
暮れに張りがあったのは卵巣が腫れているからだと説明され、「この程度なら経過観察」
「あまり無理はせずに」「じゃ、1週間後にまた来て下さい」でフィニッシュ。
相変わらずニコリともしない若い女医だなぁ。
診察室を出て、処置室でプロデゲポーを筋肉注射。
相変わらず痛いねぇ。
この注射を打ってくれた看護師は感じが良かった。
カルテを見ながら、「袋見えたんですね、本当に良かったですね。おめでとうございます」。
ここの病院で初めて「おめでとう」って言われたよ。
やっと笑顔で「有難うございます」と言えた気がする。
採卵前、点鼻薬の説明をしながら渡して、「これ、4回分は使える分量なんです。
まぁ、あなたなら1回で大丈夫だと信じていますけどね!」
と言ってくれたのも多分彼女だったと思う。
ここの病院で親身に話をするサービス的な医者や事務に当たっていなかった分、彼女のこうした言葉は嬉しかった。
何の根拠もないけど、「きっと大丈夫よ」「祈ってるよ」そんな言葉が薬のように
精神面を癒してくれる事もあるんだな。
まだまだ油断出来ない時期なのでなるべく手抜き家事で、安静を心がける生活が続きそうだ。