不妊治療、のその後ブログ

主婦35歳、杉山産婦人科丸の内に通院し、初回の顕微受精で出産

【初回体外受精】6w1d

前回の診察から丁度1週間。


予約時間に病院へ。

少し待たされてから診察室前へ。

ここでもまた待たされて内診。


いつもの要領で超音波のモニターを見ながらカーテンの向こうの医者と会話。


「はい、ここですね、見えますかー」

「(あ、この丸い所か)あ、はい」

カチカチとプラスとプラスで印を付けて大きさを測る。

4.2mm。

あれ、先週胎嚢8mmだったよな、と思った瞬間

「はい、この真ん中、光ってるの見えますか?」

「え、光ってる…?」

「そうです、真ん中のあたりチカチカしてますよー」

「あ、ホントだ…!」

「ちゃんと心拍確認出来ましたね。じゃあ診察室で詳しく話しますので」

「良かった…」


ものの10秒ちょい程度の会話です。

前回とは別の医者だけどこの医者もほんと流作業だなー、と思いつつ診察台を降りる。


診察室の前でまた待たされる。

今しがた見たものを反芻して、泣きそうになった。

自分の中でもう一つ心臓が脈打っているというのは、とても感動的だった。


移植の時も、モニターを見ながら、「この光ってるのが卵ですよー」と説明され、

希望の光のように思えたのを思い出した。

それ以上に、目映かった。


診察室に通され、6週で心拍が確認出来れば問題無いだろう、という説明を受ける。

何か質問は、と言われたので気が早いかもしれないと思いつつ、産科への転院手続きについて聞いてみた。

杉山産婦人科丸の内は不妊治療専門なので、10週以降の検診は出来ない為転院するよう説明会で言われていたからだ。


そろそろ検討を始め、2週間〜3週間の間に何処の病院にするか決めて貰えば紹介状を書きます、という事だった。

今日心拍確認出来たし、病院探しをスタートしてもいいですね、というコメント。


ニコリともせずに初対面の女医はそう言った。

どうでもいいけどここの病院、医者がほんと名乗らないよね。

名前も知らない人に股おっ広げて、名前も知らない人に診察されるで、こちらの名前を最初に一度呼ばれる位で、

あまり「患者と顔を合わせて、目を見て、心を込めて」スタイルを求めているわけでもないけど、

それにしたって流作業が丸見えなので、効率性のノルマでもあるのかなと思ってしまう。

未だに名前知らない医者が殆どですよ。


良いんですけどね、医者は結果ぎ全てだという考え方も一理あると思うし。


そんな事を思いながらまた1週間後の予約を入れた。

黄体補充の注射はもういらない、との事だった。


卵巣は相変わらず腫れてはいるが、痛みや張りが無いのであれば大丈夫、妊娠すると腫れるものだと言われてそうなのか、と引き下がった。


相変わらず眠い。

1日2回の昼寝はほぼ欠かさずして、やっと人並みという感じ。


【初回体外受精】5w5d

体調の変化を記録しておく。


前回の診察から今まで以上の眠気に襲われている。


朝、夫を見送って洗濯物を干したらベッドに倒れ込んで1時間半位爆睡。

昼頃目が覚めて、残り物で軽く腹を膨らませ、間も無くまた眠気に襲われてまた1時間半位爆睡。

そんな毎日。

それでもいつも就寝している0時近くなると眠くてたまらない。

残業で終電を越えて仕事をしている夫を待っててあげることも出来ない位眠い。

自分でも「どんだけ寝るんだ」と思う。

きっと「中の人」がその分エネルギーを使って色々作ったりしてるんだろうけど、

これ、働いてたらほんと堪えられない。眠くて。


早い人ならこの時期から始まる悪阻も、気配は感じつつも気付かないふりをしている。

空腹を感じると気持ち悪くなったり、げっぷがやたらと出たり。

何を食べたいのか、何を食べれば気持ち悪さが緩和されそうなのか、

自分でも見当も付かないのでメニューを見てもそそられるものが無い。

同行者が頼んだ物を一口貰ったら少し気分がマシになって「あ、これだったのか」という事も。


自分で自分の体調が管理出来ないのがとても歯痒い。

基本、いつもの「元気」な状態の7掛け。


そして、ただでさえ便秘気味で飲んでる薬(医者に了解は取り付けた)でも、うんともすんとも言わない。

腹がパンパンです。


あと、胸が張ってて、いつものブラだとキツくなってきた。

今買い換えても、どうせもっと大きくなって買い換えなきゃいけなさそうだし、

もともとのサイズでさえ探すのが少し面倒なのに、更に大きなサイズとか、考えただけで鬱になる。

胸が痛くてうつ伏せになれないし、早い上に買い替え覚悟で

スポーツブラみたいなのを買った方がいいんだろうか。


自分の母が私を産む前に一度流産しているのを知っているから、

なかなかハッピーモード全開、というわけにはいかなくて、

(遺伝するわけでもないと、頭では分かっていても)

腹がキューッとする度にヒヤヒヤしている。

トイレでパンツ下ろす度に出血してないかドキドキしている。


コウノドリのモデルになった医者の本では、「安定期って言うけど産むまで安定なんかしねぇよ」と書いてあったし、

こんな薄氷を踏むような思いをずっと抱えるのかと思うと少し先が思いやられそうだ。

【初回体外受精】5w1d

大晦日にピークを迎えたお腹の張りはすっかり鳴りを潜めていた。


妊娠判定から1週間、長かった。

喜びと不安と、親にどこまで伝えるかとか、色々考えながら

婚家の正月支度の手伝い等をして、何だか色々考えた気がする。


とは言え漠然としか考えていないけど。


病院に着き、ピークの1月4日を避けたお陰か、直ぐに呼ばれて内診。

いつもの股おっぴろげ台(言い方よ…)でエコー。

看護師に暮れに張りがあった事、出血はなかった事を伝える。

しっかりと胎嚢が写っているのを見せて貰った。


ああ、ちゃんと子宮の中に居てくれた、と安堵したのも、

初めて我が子を目にした感動で少し涙腺が潤むが、前回同様、医者は流れ作業のようだった。

「はい、ここに袋ありますねー。今日は袋見えたからオッケーですねー。」

以上。


診察室に入ってエコー画像と診察日の日数、予定が書かれた紙、それらを入れるクリアファイルを渡される。

暮れに張りがあったのは卵巣が腫れているからだと説明され、「この程度なら経過観察」

「あまり無理はせずに」「じゃ、1週間後にまた来て下さい」でフィニッシュ。


相変わらずニコリともしない若い女医だなぁ。


診察室を出て、処置室でプロデゲポーを筋肉注射。

相変わらず痛いねぇ。


この注射を打ってくれた看護師は感じが良かった。

カルテを見ながら、「袋見えたんですね、本当に良かったですね。おめでとうございます」。

ここの病院で初めて「おめでとう」って言われたよ。

やっと笑顔で「有難うございます」と言えた気がする。


採卵前、点鼻薬の説明をしながら渡して、「これ、4回分は使える分量なんです。

まぁ、あなたなら1回で大丈夫だと信じていますけどね!」

と言ってくれたのも多分彼女だったと思う。


ここの病院で親身に話をするサービス的な医者や事務に当たっていなかった分、彼女のこうした言葉は嬉しかった。

何の根拠もないけど、「きっと大丈夫よ」「祈ってるよ」そんな言葉が薬のように

精神面を癒してくれる事もあるんだな。


まだまだ油断出来ない時期なのでなるべく手抜き家事で、安静を心がける生活が続きそうだ。


【初回体外受精】5w0d

明けましておめでとう御座います。


判定日の前日位からお腹が時々キューッと張るような感覚が続いていましたが

漸く落ち着いてきた感じがします。


まず、妊娠判定日の夫への報告。


大掛かりじゃなくても少しサプライズ感を出したかったので、少し意地悪になっちゃったかな。


お腹の張りが割とあって、帰ってきた夫を出迎えて一緒に出前した寿司を食べる。

あめり元気がないのを察して、夫が恐る恐る「今日病院行ったんだよね。結果は出た?」と。

そこで少しだけ神妙な顔をして、「悲しいニュースと嬉しいニュース、どっちから聞きたい?」と言ってみた。

「悲しいニュースから」と答えた夫に、しめしめ。

そう言うであろう事は予測がついていたので、「ごめんね、来年の海外旅行行けなくなっちゃった」と言う。

一瞬キョトンとしている夫に笑顔で「おめでとう、パパ!」と畳みかけて報告完了。


喜怒哀楽の表現が薄い夫がちょっとドキドキしただけで成功ではないだろうか。


それから年越し。


大晦日は1番お腹の張りがしんどかった。

ので、義母にだけ、夫と2人で報告。

まだ初期なので他の人には伏せて欲しい事と合わせて伝える。

了解と言われるも、家族の集まりで私が急に水ばかりになったから義姉にはすぐに勘付かれたよう(笑)

バレバレではあるものの、心拍が確認出来るまではこのままの状態で勘弁して貰おうと思う。


大晦日はあまりにもしんどかったので8時頃には自宅に戻り、年越しの頃まで寝てた。

年越し前に夫も寝室に戻ってきたが酩酊なので、年越しの瞬間だけ起きてまたすぐ泥のように眠る。


元旦は家族でお参り。

安産のお守りを頂いて戻り、朝食の支度を手伝う。


2日は私の実家で新年会。

医療従事者が多いのもあり、全員に報告する事に。

遅れてきた兄弟が揃ってひと段落した頃に、普通に「実は、授かりました。まだ4週で初期で何があるか分からないので友達には言わないでください」と。

母は酔いも手伝ってか、少し目が潤んでたように思う。

思わず私も泣きそうになってしまった。

父も喜んでくれて、良かった。


そんなこんなで正月も終わり、お腹があまりに張るもんだから出血でもあるんじゃないかとドキドキの4週も終わり。

なんて言うんだろう、張る、というか、内臓が伸びて引っ張られるというか、引き攣れるような感覚。

一番最初に感じたのは、腹筋し過ぎて筋肉痛になった時の感覚に凄く近かった。


相変わらずの検索魔で、調べたら子宮が大きくなっているからだ、と書いてあって納得。

そりゃあ引き攣れるような感じするわ。


お陰様で昨日あたりからは殆ど張りや痛みを感じずに過ごせるようになってきた。

あとはこれから始まるであろう悪阻。

母も、母方の祖母も、悪阻がきつくて、臨月までずっと吐き通しだったと聞いているので、遺伝しなければいいのだけど…。


兎にも角にも、無理をしないようにを言い訳に手抜き家事で過ごそうと思います。


【初回体外受精】D28 ET11

ここ2日、旅行で夫が出掛けてるので1人で思い切り怠惰な生活をして、勝手に妄想を膨らませて、
出来たんじゃないか、これは流石に出来たんじゃないか、と大騒ぎして、
フライングもしまくって、でもどうしたって落ち着かないから
「判定日前だからいいもんねー」と言い訳しながら軽く一杯ひっかけたりして。

で、いざ判定日。

予約は朝9時。
2、3分遅れで再受付して、割と直ぐに採血。
看護師に「40〜50分で結果出ますけど、外出します?」と聞かれ、それ位なら待合室にいると答える。
雑誌でも読もうと手にしてみたのはGOLDとVERY。
どっちもあまり読まないけど、リア充アーバンライフ満喫するイケ女の絵に描いた夢見る夢子ライフゴリ押し感が凄くて逆に興味深かった。

1冊読み終えて50分経過。まだ呼ばれない。
2冊目を読み終えて2時間経過。まだ呼ばれない。
スマホを弄って2時間半経過。まだ呼ばれない。
流石に忘れられてんじゃねぇかと思い、受付に聞いたら確認しますと引っ込んだ。
直ぐに出てきて言うには、「看護師さんが言うにはもう少しで結果出そうだから、もう少しで呼べると思います〜」。
え、40〜50分で結果出ると説明された検査が何で2時間半経ってもまだ結果出てないの?と思わず口をついて出そうになるも、我慢。
不妊治療で通ってるのに、そこの受付に「あの患者不妊様だったね〜」と休憩時間に陰口を叩かれるのなんて御免だ。
釈然としないまま待つ。
結局診察室に入れたのは受付して3時間以上してからだった。

名前を呼ばれて入るとテーブルの上には小さい紙が3枚置かれていた。
二枚は受精卵の写真。
一枚はピンクの、メモ帳サイズの紙。

ちらりと見ると、「出産予定日」の文字。
どうやら本当に授かったらしい。
4w1d。
医師の言葉を聞きながら、涙が滲む。

正直、何て言われたのか覚えていないけど、親身になって
「おめでとう」や「良かったですね」を言われた感覚はあまり無い。
「一先ずは、ご妊娠という事で」
確かそんな言い回しだったかな。
初期流産の可能性も大いにあるから喜びすぎんなよ、と言われているようだった。

で、生活面での注意。
飲酒は止めよう。
普段飲んでるサプリの中でもDHEAとマカは止めよう。
自転車は、気になるなら、なるべく控えよう。
確かこの辺りを聞いた気がする。

正月に獺祭二割三分とかドンペリとかオーパスワンとか高くて美味い酒を色々飲むはずだったのに…!
ガーン。
これらを断るの面倒だなー。
こんな初期で言って流産の時がっかりさせるの嫌だから言いたくないんだよなー。

でも、それ以上に、妊娠出来たんだと嬉しかった。

採卵の時の残りの受精卵たちは、一つだけ(7分割まで進んだもの)が胚盤胞まで進み、凍結保存。
他の三つは胚盤胞まで至らず、破棄された。

凍結保存は一年ごとに5万位払って延長も可能だそう。

と、こんな説明を受け、また今日も黄体補充の注射をして終了。

次回は年明け、エコーで確認との事。
年末年始、大丈夫でありますように。

大好きなピンヒールとの決別を決意した帰り道になった。


さて、夜帰ってくる夫にどう伝えよう。

【初回体外受精】D27 ET10

昨日の中途半端な結果のお陰で、今日もモヤモヤ、ソワソワ、

これってもしかして妊娠なんじゃないの、ねぇねぇ、

だってやたら眠いし、時々腹が筋肉痛みたいに引き攣れる感じするし、

時々足の付け根が痛んだりするし、時折気持ち悪いし、

ほらほら、検索して出てきた妊娠初期の症状色々出てるじゃん、

ね、ほら、薄いけど検査薬出たじゃん、ちゃんとブルーのライン出たじゃん!


と、煩いんす。

脳内が。


煩えよ、黙れよ。

その通りであって欲しいけど、万が一にもそうじゃなかった時どうすんだよ心折れるじゃねぇか馬鹿野郎。

調子に乗って夫や親をどうサプライズで知らせようかとかワクワクしてんじゃねぇよ!

YouTubeでサプライズ報告動画見て泣きまくって、もう、皆様ご存知、末期です。


正直、完全に授かったと思い込んでます。



こうなりたくなかったけど、でもまぁ、なっちゃうよね。


という事で今日はそんな妄想と格闘しながらほんの少しだけ大掃除。


検査薬もやったけど、昨日とほぼ同じです。

すこーーーしだけ濃くなったかな?(完全に思い込み)程度。

黙って明日さっさと病院行けよって話ですね。


まぁ、駄目だったとしても、このドキドキをくれた卵には感謝したいと思います。

出来れば君と一緒に色んな物見て、色んな物食べて色んな話をして、色んな所に行ってみたいんだけどもね。

色々言ったって、結局、神の味噌汁(こういう事言う辺りアラフォー)。


大人しく風呂入って寝ます。

【初回体外受精】D26 ET9

クリスマスも終わって一気に年末モードです。

取り敢えず玄関に注連縄は飾ってみた。


独身で一人暮らししていた頃、彼氏が居ようが居まいが関係なく、

こういった事を一切やらなかったズボラが結婚しただけで随分な変わりようだと思う。


今日は昼と夜に其々別の友人と飯を食う予定にしていた。

1人で判定待ちの期間、引き篭もって過ごすのはしんどいので助かる。


昼の友人は新婚さん。

何年も前からご主人様との経緯を聞いていたのもあって、

彼女の左薬指に光るものがあるのを見れたのは、すごく嬉しかった。

義両親との付き合い方や、夫の義母への報告の言葉の足りなさ(笑)や、

「実の親と思って」は無理!説や、自分1人ならどんなズボラ飯でも平気なのに

夫には絶対そんなもの食べさせたくない説など、あるあるを語って一頻り笑って過ごせた。


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(何故かレストランの近くにいたジバニャン


彼女は、私が不妊治療をしている事も知っているので、

気の置けない友人との時間はいいリフレッシュになった。



帰ってきて、良くないと思いつつも気付いたら薬局で妊娠検査薬を購入していた。


判定日を明後日に控えて、「陰性でした」の宣告を受けても、受け止められるように。

というのもあるけど、やっぱり待ちきれない気持ちの方が大きいかな。


購入したのは、偶々安くなってたクリアブルー。

勿論、悪あがきするのが見え見えな2本入り。

「生理予定日1週間後から…」という注意書き等当然の如くスルーである。

生理予定日は、昨日です!(キリッ)


箱には朝昼晩いつでもOKと書いてあるのに説明書を見たら朝一番が望ましいとか書いてあって、

おい、整合性よ、とボヤきつつもこれも華麗にスルー。


という事で結果を見てみると。







※検査薬の画像出ます※

















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うっすーーーーい線が出た。



え?

私とうとう願望強すぎて目がおかしくなったかな。

影?光の加減なの?


見えてるの私だけ?

妖怪のせいか。


心眼でも開いたのか、そうか、妄想もここまで来ると立派なもんになるもんかね。



しばらく経つと所謂「髪の毛程度の線」が残って他の所は更にうっすらになった。


真っ白だったらユー諦めなよ、また次回があるよ、とも思えたのかも知れないのに、

何だよこの中途半端なやつ。


取り敢えず、明日もフライング確定。


元々判定日も「年末年始にかぶるからこの日だと、まだ早くて尿検査では出ないから血液検査で判定しましょう」

と言われてたので、勝手にこの時期に検査薬で反応出るわけないよね、はいはい真っ白真っ白、

という気持ちが強かったのも事実。


まぁでも、卵は頑張ってるって事か。

偉いぞー、頑張れよー。


私はストレスフリーに夜も友達と遊びに行くぞ!

いいね、「ストレスフリー」、怠惰の言い訳に活用しまくり。


そして明日は窓ふき掃除やんなきゃ…(嘆息)