不妊治療、のその後ブログ

主婦35歳、杉山産婦人科丸の内に通院し、初回の顕微受精で出産

【初回体外受精】17w1d

主人の静脈瘤の手術から一週間後、クリニックに抜糸に行く日が、偶々戌の日、

という事で、病院→戌の日の祈祷→ランチ→夫出勤 のコースを取ることに。

 

朝いつもよりゆっくり起きて、義母の運転で病院へ。

術後の経過も良いらしく、抜糸も10分で終わって出てきた。

病院を出て、神社へ。

ここで私の母とも合流。

 

もともと、私と母の二人で行けばいいかー、位に思っていた。

母は妊娠出産を全部海外で済ませた人なので、

こういう日本らしいイベントをせずに来た事もあり、

誘ったら行きたいと言っていた。

その話を義母にしてみたら、「私も行きたい」との事だったので、

三人で行くか~、となっていた所にタイミング良く主人の午前休が

重なったという訳だ。

仏滅だったけど、まぁ、5ヶ月入って最初の戌の日だし、と

この日にしといて正解だった(笑)

 

平日なのもあり、私たちのほかには3組位。

腹帯は使わないだろうと踏んで、通販で購入したトコちゃんベルトをご祈祷に提出。

恙無く祈祷を済ませ、予約してあった近くのホテルのラウンジでランチ。

帰ってきてから、少し疲れが出たのか3時間も昼寝してしまった。

 

この日の夜、初めて「あ、胎動だ」と分かる。

本当に自分の中に別の人格が生きているんだ、と感動した。

 

五ヶ月に入って体調も割と安定してきた。

ただ、時折貧血に襲われて立っていられなくなる事があるので、

この対策は講じなければならない…。

 

それ以外のマイナートラブルは然程ない。

万年便秘で、トイレでいきむのが怖くなったので、敢えて

酸化マグネシウム錠を毎日服用して、かなりユルめにしている位。

あと、体重が恐ろしい勢いで増えている。

精索静脈瘤の手術

妊娠5ヶ月に入って直ぐのころ、夫の手術があった。

 

まず、その二週間前に術前検査をして、結果問題ない事を確認して迎えた当日。

予約の時間ちょうどに病院に到着。

直ぐに名前が呼ばれて主人は中へ。

私は待合室でずっと待つ事にしていた。

 

精索静脈瘤というのは、男性不妊の原因の半分位を占める原因の病気で、

日常生活その他で何ら不快感などを感じる事がない事から、

子供を望まない男性だったらそのまま放置しても構わない病気なのだそうだ。

どういうものかというと、(私もざっくりとしか理解していないので、

詳しく知りたい方はグーグル先生や医学書に聞いてください)精巣に繋がる静脈に

瘤が出来て、血管を詰まらせるもので、これが出来る原因は不明。

この何が悪いかというと、血管が詰まることにより、冷たい血液が流れて

冷やさなければいけないタマタマに暖かい血液が行ってしまい、

オタマジャクシが死ぬのだ。

加えて、夫の場合は逆行性射精もあるので、少なくなったオタマジャクシの

全てが射精されるのではなく、一部尿に混じって出てしまうので余計に減る。

 

これが彼の精液検査の惨憺たる結果の理由だ、という事で、

ありがたくも初回の体外受精で妊娠に至ったものの、なるべく早く手術を

した方が良いだろうと判断し、この日程を選んだ。

 

手術をなる早で行った理由は、

①この病気は子供を望むなら放置しておいて良い事は無いと医師に言われた事

②第二子、可能であれば第三子まで頑張ってみたいと夫婦で合意している事

 (術後の精液所見が回復するのに三ヶ月から半年を要する)

の二つである。

 

この手術にはいくつかの術式があって、私たちが選んだのは、

日帰りで行える、低位結紮術。

自由診療なので安くは無い。両側の手術だけで30万程度だ。

それでも、宿泊して、全身麻酔をしての手術だと主人は仕事を休みたくないと

言うし、彼の体の回復にも時間がかかると思い、この術式を選んだ。

 

結果、2時間半の予定が3時間で手術は終了し、本人は若干違和感があるものの、

歩ける程度に回復して出てきた。

この日手術を担当したのは院長で、帰るときには受付まで出てきて、

「いやー、やりがいのある仕事でした!」と満面の笑顔で言ってくれた。

オペ室でも「徹底的にやっつけときましたからね」と言われたそうで、

もしかしたら今後自然妊娠、という夢もあるかもしれないと思えた。

 

手術当日から抗生物質と鎮痛剤を数日分出されたが、

日に日に違和感は消えていっているようだ。

どうしても術後はタマタマが腫れる(痛みは無く、変色する)そうで、

それは若干あるものの、日にち薬で改善していっているようだ。

術後5日後には軽めではあるものの、ジムに行って運動も出来たそうで、

順調に快復に向かっている。

 

不妊治療には後ろ向きな男性の話をよく聞く中、スピード感をもって

手術を受けるという選択をしてくれた主人を有難く思う。

 

妊娠初期は念のため避けていた性生活も術後の経過が良ければ再開、かな。

【初回体外受精】13w1d

前回の検診から三週間。

この間に役所で母子手帳を貰ってきた。

これまで自腹で払っていた分について、区からの補助券を遡って利用出来るとの事だったので、産科で支払ったこれまでの領収書も一緒に持参した。

 

予約時間より少し早めに到着。

12w過ぎてるし、いよいよ経腹エコーか、とドキドキ。

しかし、受付で「妊婦健診は15w以降なので、そのままお待ちください」と

笑顔で否定され、診察室前で順番を待つ。

 

予約時間をとうに過ぎ、1時間ちょっと待たされた所で漸く呼ばれる。

前回、前々回と診てくれた女医とは別の女医だった。

前回の人よりもベテランなのだろう、少し流れ作業な印象が拭えない。

質問をしたくてもそのタイミングを取ってくれない感じがしたので

少し強引にでも聞くしかなかった。

 

今日のわが子は5.68cm。

最初はミリ単位だったのが、随分大きくなったものだ。

今日は寝ていたのか、あまり動かなかったが、心臓は元気に動いているので問題無し。

 

未だエコー写真以外を見た事がない夫に見せたくて、スマホの動画モードで

モニターだけ録画させてもらった。

 

頭がどうも子宮の奥の方にいたため、頭囲を図れず、グリグリされて終了。

……経腹エコーのが良かったんじゃないすか…?と思いつつも、

まあ、大きさ的にも問題ないので元気ですねー、でさっさと終了されてしまった。

 

診察後、分娩予約の内金の支払いも済ませ、受付で前回貰えなかった

「マタニティーノート」なるものを下さい、と言うも、未だ在庫切れとの事。

5ヶ月にもなってからで意味あるのかな、と思いつつ、じゃあまた次回。

 

一度位は夫と一緒に健診を受けて、彼にも見せてあげようかと思い、

次は土曜の予約にしたら5週間も空く事になった。

何も無く、元気に次の健診が迎えられますように。

 

東京都の特定不妊治療助成の申請用紙を帰って投函。

こっちも無事に承認されて費用が少しでも帰ってきますように。

【初回体外受精】10w2d

産科に移って二回目の診察。

前回の診察から2週間空いたのは初めてだった。


不安で不安で仕方が無くて、なんでこんなに悪阻軽いんだろう、

中で死んでないだろうか、ドップラー買って毎日聞きたい、

という葛藤と戦う日々だった前回の診察前とは違って、少しゆったりと過ごせた気がする。


というのも前回の診察で医師に

「親もその親も悪阻が臨月まであったのに、

私は軽くてとても心配だ。こんな事あるのか」と

「大丈夫ですよ」の言葉欲しさに聞いたのだ。

そして案の定その女医はマスクを通してもしっかり分かる程ニッコリと笑って、

「大丈夫ですよ。さっき見させて頂いた通り、赤ちゃんはとっても元気です。

悪阻のあるなしが全てではないので、お母さんはゆったり過ごして下さいね」

と言ってくれた。

何度も言うけど、杉山でもその前にかかってた婦人科でも、

こんな優しい話し方をされた事は無かったので、すっかり信じ込んだのだ。


勿論時々不安になるけれど、それに囚われる時間が前より格段に減ったと思う。


そうして少しずつ気持ち悪さが引きつつあるのを感じながらぐうたら過ごした2週間。

食後の食器洗いはすっかり夫の仕事になった。


久しぶりの検診の日、早めに出たら電車が止まっていたので急遽義母に頼んで車で送ってもらい、到着。

前回よりも待たされて診察。


この2週間でまた倍の大きさに育っていた。3.35cm。

週数から見て、丁度平均値の大きさだそうで、心拍も問題無かった。

この2週間の間にヒトらしくなっていた彼若しくは彼女は、

エコーの時は偶々起きていたようで、手を振っているように見えた。

まだまだ二頭身だけれど、腕と足も見え、どんどんヒトになっている実感が湧いた。

エコー中、医師と看護師もモニターを見ていて、「可愛い〜」と言葉を漏らしていた。

きっと半分仕事だから言ってる部分もあるのかも知れないけど、

「あ、私の子供、可愛いって初めて言ってくれた人がここにいた…」と驚きと嬉しさを感じた。


人に優しくされなかった不良が心絆されていくようで自分でも笑っちゃうけど、悪くない。


あとは、筋腫の存在を告げられて少し驚いた。

これまで一度も筋腫があるなんて言われたことが無かったからだ。

聞いたら、妊娠する事によってこれまで見えない位小さかった物が大きくなる事もあるのだそう。

サイズ、位置的に様子見で問題ないとの事だった。


次回は5週後でも、3週後でもいいと言われたので、すかさず3週後の予約を入れるあたり、まだまだチキン。


母子手帳を貰いに行くように、と言われる。

これが手元に来たら、また少し実感が湧くんだろうか。


東京都の助成の申請手続きも始めた。

二人で書類とにらめっこしながら、色々記入して埋めていく。

あとは役所で住民票とか戸籍を取ってきたら発送出来る所まできた。

こうして二人で書類と向き合うのって、もしかしたら婚姻届を出すとき以来かもしれない。


妊娠したとは言え、まだまだ気が抜けないし、

凍結した卵もいつか迎えに行きたいし、夫の精索静脈瘤の手術もあるし、

「マタニティライフを楽しんで♡」と既婚子持ちの人らの台詞を間に受ける気にはならない。


【初回体外受精】8w3d


杉山産婦人科を卒業して、産科での初診。

予約時間より早めに行き、問診票やら諸々書いて診察待ち。


担当したのは、若い女医。

診察室に入って、紹介状を見ながら話をし、採卵日、移植日の確認、私や家族の既往歴の確認。

出血の有無や体調で気づいた事などを非常に優しい口調で聞いてくれた。

これまでの杉山産婦人科の無愛想で事務的な話し方で慣れつつあったので、

こんなに気持ちに寄り添おうとしてくれるものかと驚いた位。


診察台に登り、先ずは子宮がん検診を済ませてから、エコーで胎児の様子を見る。

モニターも見えるので安心できる。

「週数から見ても丁度良い成長具合ですね」

「心臓も元気に動いてますねー。心拍もこの週数の丁度の速度ですよ」

この日は少し奥まったところに居たので、エコーの写りは少しぼんやりしている。

それも、エコーが始まって直ぐに言ってくれた。

「今日は赤ちゃん、ちょっと奥の方にいますね〜。ちょっと不安に思ったかも知れませんが、元気ですよー」

こういう一言が聞けると本当に緊張感が和らぐんだと実感した。


診察台を降りて、画像をもらい、大きさを確認。

初診なので念のため血液検査の説明を受け、出生前検査についての説明も。


そうか、出生前検査。

それがあった。

いくつか種類もあるし、結果によってどうするのか、そこまで考えないと検査を受けてはいけないと思った。


先ずは二人で話し合い、説明会もあるようなのでそこに参加するかも決めなければいけない。


顕微受精までして欲しかった我が子。

もし何らかの障害を抱えて生まれてきたらどうするのか。


生命が、自分の中に宿っているのだと改めて思った。

生命と向き合っているのだからこそ、半端な答えは出しちゃいけない。


次回の検診までに話し合わなければ。

【初回体外受精】8w1d

あれから1週間。

妊娠三か月に入った。


急に悪阻が引いてから1週間以上経つが、相変わらず。

あまりに軽すぎて心拍止まってないか心配で堪らない。


悪阻があっても嫌だけど、ないのも心配で、はやく検診で順調に大きくなっているのだと見せて欲しい。

次の検診は産科の初診。


出血は、相変わらずない。

胸は張ってるけど、少し張りが弱くなったような気もする。


少し歩くと心拍上がって気持ち悪くなる。

夜、夕食どきを過ぎたあたりからうっすら気持ち悪くなる。


眠さは、日によるけど、昨日は全く眠くならず、1時間の昼寝で大丈夫だった。

今日は2時間半程度。

以前より眠さも減ってる。


これから悪阻がピークになる4週間、と書いてあるのに、こんなんで本当に大丈夫なんだろうか。


母に不安すぎる気持ちを伝えてみたが、「今はなんでも情報がネットとかにあるから

心配になるよね。ゆったり構えてみたら」と言われた。

そのコツを、教えてくれ…。


取り敢えず夫には、不安になるから色々考え過ぎて不安定になるけど宜しく、と言っておいた。


この不安な気持ちをいつまで持ち続けなければいけないんだろう…。

メンタル…。

【初回体外受精】7w1d

前回の診察からちょうど一週間。


相変わらず眠いし、気持ち悪いのもある。

毎日何してるのと聞かれれば、大体寝てる。

ただ、6w6dから急に気持ち悪いのが収まった感があり、もしや流産では、とドキドキもする。

大体胸を触って、張ってるから大丈夫だろう、出血もないし、と思い直して終わるんだけど。

なので、これからまた悪阻は再開してもっとキツくなるんだろうなと思いつつ、

気持ち悪くない日はラッキーな日だと思う事にしている。

ただ、気持ち悪くなくても眠いのは相変わらず眠い。


そんな診察。

超音波で見せて貰ったのは、先週の4ミリから8.6ミリに成長した我が子の姿だった。

まだまだ小さいので心臓の点滅を確認して、卵巣の腫れを確認して終わり。

卵巣は両方とも7.5センチ×3センチちょいの大きさに腫れていた。

ということで引き続き激しい運動は禁止。

体外受精をするとどうしても腫れるのだそう。

そりゃそうだ、あんだけ針を刺しまくって、無茶苦茶痛いんだもの、腫れない方がおかしい。

聞いたら妊娠初期の間はまだ腫れたままだとの事。


もし、今回が授からなかったとしたら、次やその次の周期でまた採卵したとして、

この腫れた卵巣にまた針を刺しまくるという事なんだろうか。

想像してみただけで肉体的には勿論、本当メンタルがやられる…。

ほんと、不妊治療ってしんどい。


診察室で顔を合わせたのは初めてかかった若い男性医師だった。

つわりの事を聞き、人それぞれ、また再開するかも、と言われて納得。

産科を予約したと伝えたら順調なのでいいですよ、と紹介状を書いてくれた。

次の診察までは9日。


ちなみに紹介状について受付にがっかりしたやり取りがあった。

事前に電話したら、患者番号と氏名を伝えた上で「次回の診察までに紹介状を書いて欲しいのですが」と言ったら、

「通常、紹介状は2週間程度頂いてますが、どちらへの転院をお考えですか?」と返された。

「いや、妊娠したので産科への転院です」と言うと、「あ、それでしたら診察の後に医師が無料で書きます」と回答された。

私がクレーマー体質なんだろうか、こんな対応するなら患者番号とフルネーム最初に言う意味無いよな、と思ってしまった。

患者番号とフルネーム言った後保留にして恐らく私の情報をカルテか何かで手元に用意している筈なのに、だ。

ここの受付は割とこういう事が多い。

仕事のクオリティが低い、というか。

求めすぎなんだろうか。


もう高額不妊治療の助成で使う書類を受け取りに行く以外、暫く行かないと思うけど。


そんな事も事前にありつつ、半年ちょっと通った杉山産婦人科丸の内から卒業となった。


とは言えまだまだ気は抜けないので安静に、手抜き家事で勘弁してもらおうと思う。