不妊治療、のその後ブログ

主婦35歳、杉山産婦人科丸の内に通院し、初回の顕微受精で出産

精索静脈瘤の手術

妊娠5ヶ月に入って直ぐのころ、夫の手術があった。

 

まず、その二週間前に術前検査をして、結果問題ない事を確認して迎えた当日。

予約の時間ちょうどに病院に到着。

直ぐに名前が呼ばれて主人は中へ。

私は待合室でずっと待つ事にしていた。

 

精索静脈瘤というのは、男性不妊の原因の半分位を占める原因の病気で、

日常生活その他で何ら不快感などを感じる事がない事から、

子供を望まない男性だったらそのまま放置しても構わない病気なのだそうだ。

どういうものかというと、(私もざっくりとしか理解していないので、

詳しく知りたい方はグーグル先生や医学書に聞いてください)精巣に繋がる静脈に

瘤が出来て、血管を詰まらせるもので、これが出来る原因は不明。

この何が悪いかというと、血管が詰まることにより、冷たい血液が流れて

冷やさなければいけないタマタマに暖かい血液が行ってしまい、

オタマジャクシが死ぬのだ。

加えて、夫の場合は逆行性射精もあるので、少なくなったオタマジャクシの

全てが射精されるのではなく、一部尿に混じって出てしまうので余計に減る。

 

これが彼の精液検査の惨憺たる結果の理由だ、という事で、

ありがたくも初回の体外受精で妊娠に至ったものの、なるべく早く手術を

した方が良いだろうと判断し、この日程を選んだ。

 

手術をなる早で行った理由は、

①この病気は子供を望むなら放置しておいて良い事は無いと医師に言われた事

②第二子、可能であれば第三子まで頑張ってみたいと夫婦で合意している事

 (術後の精液所見が回復するのに三ヶ月から半年を要する)

の二つである。

 

この手術にはいくつかの術式があって、私たちが選んだのは、

日帰りで行える、低位結紮術。

自由診療なので安くは無い。両側の手術だけで30万程度だ。

それでも、宿泊して、全身麻酔をしての手術だと主人は仕事を休みたくないと

言うし、彼の体の回復にも時間がかかると思い、この術式を選んだ。

 

結果、2時間半の予定が3時間で手術は終了し、本人は若干違和感があるものの、

歩ける程度に回復して出てきた。

この日手術を担当したのは院長で、帰るときには受付まで出てきて、

「いやー、やりがいのある仕事でした!」と満面の笑顔で言ってくれた。

オペ室でも「徹底的にやっつけときましたからね」と言われたそうで、

もしかしたら今後自然妊娠、という夢もあるかもしれないと思えた。

 

手術当日から抗生物質と鎮痛剤を数日分出されたが、

日に日に違和感は消えていっているようだ。

どうしても術後はタマタマが腫れる(痛みは無く、変色する)そうで、

それは若干あるものの、日にち薬で改善していっているようだ。

術後5日後には軽めではあるものの、ジムに行って運動も出来たそうで、

順調に快復に向かっている。

 

不妊治療には後ろ向きな男性の話をよく聞く中、スピード感をもって

手術を受けるという選択をしてくれた主人を有難く思う。

 

妊娠初期は念のため避けていた性生活も術後の経過が良ければ再開、かな。